公開: 2023年4月26日
更新: 2023年6月13日
麻原彰晃こと、整体師であった松本智津夫が、仏教の教えなどを学び、「オーム真理教」と名付けた新宗教を提唱しました。松本は、空中浮遊と呼ばれる秘技ができるなどのうわさで有名になり、有名大学の学生などを弟子としました。彼らは、教団幹部となり、信者の獲得に奔走するとともに、オーム真理教に批判的な人々の暗殺にも関わりました。特に、横浜在住の坂本弁護士一家の殺害などの事件を起こしました。
警察による坂本弁護士一家の失踪事件捜査が進むと、オーム真理教の幹部と松本らは、警察の捜査を混乱される目的で、長野の裁判所関連施設の近くで、毒ガスのサリンをまき散らし、多くの犠牲者を出しました。さらに、オーム真理教の幹部は、東京の地下鉄でビニール袋に包んだサリンをまき散らすテロを起こして、数多くの犠牲者を出しました。このテロを境にして、警察が本格的な捜査を始め、山梨県内のアジトで松本を逮捕しました。
長期の裁判の結果、松本ら数人の死刑が決定し、彼らは処刑されました。オーム真理教の幹部の中でも、一部の幹部は、有罪にならなかったため、オーム真理教の信者を再構成して、オーム真理教の財産を引き継ぎ、新しい教団を結成しました。その代表例が、今も活動している「アレフ」です。アレフは、オーム真理教に下された損害賠償責任を、教団財政の悪化を理由にして、果たしていません。